日々ブカツを頑張る皆さん、練習前のウォーミングアップ、練習後のクールダウンやストレッチなどカラダのケアをしっかりしていますか?トレーニングの話を始める前に、まずはブカツ生に重要なカラダのケアに関する話をします。
どんなに良いトレーニングができていてもケガをすると台無しです。きちんとケアをして、コンディショニングを整えた上でより良いトレーニングをしていきましょう。
筋膜は水分を多く含んだ組織で、運動時にカラダを動かすための力を伝える大事な役割をしているとされていますが、練習などで繰り返し激しい運動をすると、その筋膜がねじれ筋膜の間が擦れてダメージを受け脱水状態になりがちです。そのため、筋膜を普段から理想的な状態に保つことが、皆さんが持っている力を発揮するために重要です。また筋膜のケアは、ケガの予防にも有効なのです。
筋膜は、50代のお肌の張りと20代の張りが異なるように、年齢と共に張り(粘性)が低下してきます。若い皆さんでも、日々の激しい運動によって筋膜の粘性(張り)を低下させてしまいます。粘性(張り)が低下した筋膜はなめらかに滑らず、カラダを上手に伸ばすことができずに突っ張っている状態です。また筋膜は非常に水分を含んだ組織細胞ですが、ダメージが加わると筋膜内が脱水状態になってしまいます。
激しい練習後はカラダの筋細胞が破壊された状態になってしまうのです。その修復を促すのが、上で紹介した3つのポイントになります。自分で簡単にケアできる方法として、フォームローラーやストレッチポールなどの半円状のもの、または円状である程度硬い筒、ラップの芯、野球の軟球、テニスボールなどがあります。ものは何でもよく、ケアする道具は自作でも構いません。
ゆっくり持続しながら、じわ~とやさしく圧迫することにより、筋膜の粘性(張り)をつくり、筋膜をなめらかに滑らすことが可能です。それと共にしっかりと水分、栄養補給をしましょう。ケアの方法に関しては次回から詳しくお伝えしますね。
河合 智則さん
大学卒業後、スポーツトレーナー・施術家として活動し、スポーツ医科学を追及するべく渡米。パーマーウエストカイロプラクティック大学卒業後、カリフォルニア州のプロ格闘家、NFLプレーヤー、MLBプレーヤー、トライアスリート、オリンピック選手などが通うカイロプラクティッククリニックに勤務。その傍らで、現地の大学柔道チームの医療サポート、PGAツアー、格闘技大会等スポーツイベントサポートなどスポーツ現場活動に従事。また積極的に海外の講演に参加し、最新の知識を取り入れている。
はじめまして、トレーニングに関するコラムを担当させていただくことになりました河合智則です。学生時代様々な部活、クラブ活動をしてきました。当時の部活のコンディショニング状況を振り返ると当時の自分に今の自分が一言でもアドバイスができたら!とつくづく感じます。日米での経験、また昨今のスポーツ医科学の観点から運動を頑張る皆様の今、未来を応援できたら幸いです。
ウォーミングアップこそ、ベストパフォーマンスを生む。