hydration 水分補給について

働く人の熱中症対策

暑さに慣れる前が要注意

職場でおこる熱中症による死亡災害は、毎年全国各地で発生しています。

蒸し暑くなり始めた梅雨明けからお盆ごろが多く、午後2~4時台が発生のピークです。 特に、暑さへの慣れ(暑熱順化)が生じていないような急に暑くなった日や、高温多湿下での作業の作業の初日や2日目に多発しています。

熱中症は、建設業など身体を使う作業や通気性の悪い服装での作業に従事している労働者に多く認められますが、屋外だけでなく、全体の約3割が屋内で発生しており室内作業においても注意が必要です。

職場での熱中症対策のポイント

作業環境管理

  • 屋内の作業場所で発熱体がある場合は労働者の間に熱を遮ることができる遮へい物等を設けましょう。
  • 屋外の作業場所では直射日光や、壁や地面からの照り返しを遮る屋根等を設置しましょう。
  • 作業場所の近くには冷房を備えた休憩場所や日陰の涼しい休憩所を設け、氷、冷たいおしぼり、水風呂、シャワー等、身体を適度に冷やすことができる設備や、水分と塩分が補給ができる飲料を備えましょう。

作業管理

  • 作業休止時間や休憩時間を確保し、高温多湿場所の作業を連続して行う時間を短縮することに努めてください。

作業時は汗で失われた水分や塩分(ナトリウム)を補給

  • 塩分濃度が0.1~0.2%の食塩水や、100ml中40㎎~80㎎の塩分(ナトリウム)を含んだスポーツ飲料等を摂取してください。
  • 特に、作業を始める前から定期的に補給することが大切です。作業開始前から約20~30分ごとにカップ1~2杯程度、計画的に摂取するようにしましょう。

服装、生活面の工夫

  • 熱を保熱しやすい服装は避け、通気性の良い服装を選びましょう。
  • 吸汗・速乾素材や冷却用の保護具・保冷服を取り入れることも効果的です。

厚生労働省の「職場における熱中症予防対策マニュアル」より

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